(2023年8月17日作成)(2024年7月10日再編集)
結論
・書籍やネット情報を総合すると、税務調査は7月~12月に多いと解されます。
・次いで、4~6月と解されます。
前提知識:税務署の人事異動決定が6月にあるので6月末が区切り7月開始
まず、税務署の人事異動が6月にあるということが事前知識として重要かもしれません。税務署の事務年度は7月から始まります。
書籍の情報
・飯田真弓「税務署はやっぱり見ている」(2023年)株式会社日経BP
・久保憂也「元税務調査官が斬る税務調査の真実」(2012年)マトマ出版
を参考としました。
飯田真弓「税務署はやっぱり見ている」(2023年)株式会社日経BP p160-161より
7月~12月をナンジュウニ、1月~3月で確定申告までの期間をカクシンマエ、4月から6月をヨンロク、と呼んでいます。この三つの期間のうち、本腰を入れて調査ができるのは「ナナジュウニ」と「ヨンロク」です。(省略)大きな追加税額が想定される事案、あるいは調査に日数を要するであろう事案は「ナナジュウニ」に着手する場合が多いのが実情です。
・久保憂也「元税務調査官が斬る税務調査の真実」(2012年)マトマ出版p107より
調査を選定する件数ですが、通常の調査官で、上期(7月から12月)15件程度、下期(1から6月)は確定申告事務等があり、また税理士会との協議により最近は特殊な事情が無い限り確定申告時期の調査は控えられているので、10件程度になっています。
ネットの情報
・4月から5月、7月から12月、が多いとの記述がありました。
・税務調査のピークは毎年8月のお盆休み明けから11月中旬までの時期、との記述がありました。
お盆と税務調査
ネット情報によりますと
・税務調査は、相手(納税者)のある業務であり、この盆の時期に税務調査を行うのは常識的ではありません。
・このお盆の時期に、税務職員のうち窓口担当を除いた多くの職員が、夏季特別休暇3日+年次休暇2日の合計5日間の連続休暇(月~金)を取得し、前後の土日を合わせて9連休をとります。
との記述がありました。
以上より、お盆に税務調査は無いようです。
年末年始と税務調査
ネット情報によりますと
・年末年始の時期は、さすがに税務調査もありません。
・税務署や国税局の御用納めは、毎年12月28日ですが、実際に調査官が調査現場に出るのは12月の中旬頃までです。
との記述がありました。
まとめ
お盆明けの8月中旬から12月中旬が実質的な税務調査の最盛期と考えられます。
過少申告かつ偽りその他不正の行為、隠ぺい仮装に心当たりがある方で調査通知があった方、あきらめないでください、調査通知後から調査日の前日までに自主修正申告をすれば重加算税を回避できることが国税通則法第68条1項に定義づけられています!(こちらの解説ページをご参考ください)
税務署から電話があっても慌てないでください!調査開始前であればまだ対応策は残されております。弊所にご連絡ください!