(2023年6月29日作成)

世間の言う「脱税」はおそらく「逮捕されるような脱税」を指している思われます。

・芸能人が脱税していた!
・あの超有名な大企業が脱税していた!

このような文言をよく耳にします。脱税=逮捕される、というようなイメージです。

しかし、その芸能人は逮捕されているでしょうか?その有名企業の代表者は逮捕されているでしょうか?よく記事を読むと「国税庁の指示を受けて適切に修正申告及び納付をいたしました」と締められていると思います。

税務調査での所得漏れ=悪質な脱税と早合点してはならない

所得漏れに伴い税金納付が過少となっていたものの全てが悪質なものとは限りません。人間はだれしもミスをします。そのミスがすべて悪質とされるのも辛い話です。

脱税という言葉を改めて考えましょう

広辞苑より

納税義務者が義務の履行を怠り、納税額の一部または全部をのがれる行為

国税庁「税の学習コーナー > よくある質問と答え」より

・Q1:脱税とはですか?

いこととわかっていながら、いろいろな手段方法税金をごまかしてなくめたり、まったくめなかったりすることを脱税といいます。
えば、会社場合っていないものを経費としたり、売上金額なく計算するなどして、もうけたお金額実際よりなくせかけることをいいます。

・Q2:脱税したはどうなるのですか?

調査をしてしい金額税金めてもらいます。でも悪質しい金額税金めるだけでなく、裁判にかけられ、判決によっては罰金ったり、刑務所れられることになります。

まとめ

・広辞苑は、税負担が少なかったことをすべて脱税としており、世間はこの広辞苑の意味での認識と思われます。
・国税庁は、意図的な過少申告を脱税と呼んでいるようです。

所得漏れ脱税について弊所独自のまとめ表

税務調査の報道について
マルサによる強制的な税務調査の報道、任意調査の税務調査の報道、すべてをまとめて脱税報道と呼んでいるように思われます。
世間が言う脱税
広義の脱税
逮捕の有無による分類
逮捕されない所得漏れ
逮捕される所得漏れ
所得漏れか脱税か所得漏れ
狭義の脱税
所得漏れの内容単なるミス、認識違いによる所得漏れ隠ぺい・仮装のある意図的な所得漏れ隠ぺい・仮装があり極めて悪質な所得漏れ
課されるもの過少申告加算税重加算税重加算税、刑事罰の罰金
弊所私見による呼称・所得漏れ案件・脱税案件
・重加算税が課された案件
・所得漏れ案件
・脱税案件
弊所の私見脱税案件とは言い過ぎであり、所得漏れが指摘された案件、が適切な表現と思われます。・隠蔽仮装があったため脱税と呼んでも差し支えないかもしれません。
・ただ、理不尽に重加算税が課された案件も多数存在し、安易な判断は出来かねます。
・所得漏れ案件でもあり脱税案件でもあるかもしれません。
・マルサ、査察による逮捕案件のため、脱税事件と呼んで差し支えないかもしれません。

結論(弊所独自の私見、定義)

・逮捕されるような悪質な所得漏れ→脱税
・逮捕はされないが隠蔽・仮装のあった所得漏れ→隠蔽仮装の所得漏れ
・税務調査を受けて所得漏れの指摘を受けた→所得漏れ

弊所独自の見解ではありますが、上記のように定義づけて差し支えない、と考えられます。

弊所は上記の分類に注意して記事を執筆したいと考えております。

過少申告かつ偽りその他不正の行為、隠ぺい仮装に心当たりがある方で調査通知があった方、あきらめないでください、調査通知後から調査日の前日までに自主修正申告をすれば重加算税を回避できることが国税通則法第68条1項に定義づけられています!(こちらの解説ページをご参考ください)

税務署から電話があっても慌てないでください!調査開始前であればまだ対応策は残されております。弊所にご連絡ください!